回答「基本的には無理。iPadだけでは対応できない場面が多い」

最近は「軽いし手書きできるから、パソコン買わずにiPadだけで大学生活いけるんじゃない?」と思う人も増えています。
ですが、結論から言えば、iPadだけで全ての大学生活をこなすのは現実的ではありません。
たしかにiPadは、授業スライドを見たり、手書きノートを取ったりするのにはとても便利です。
しかし、レポート作成や資料提出、専門ソフトの使用など、大学の“実際の課題”には対応しきれない部分が多くあります。
レポート・課題作成におけるiPadには限界が…

大学では「Word形式でレポート提出」「PDFに変換して添付」などの課題が当たり前です。iPadでもOfficeアプリは使えますが、次のような不便があります:
- ファイルの保存先がわかりにくい(クラウド運用が前提)
- キーボード入力が不便(タイピング量が多いとつらい)
- Mac版Officeは不具合がありWordなどで図やレイアウトをきっちり作るのが難しい
- 提出ファイルの圧縮(Zipなど)がやりにくい
つまり、「できないことはないけれど、毎回ストレスが大きい」というのが実際の声です。
専門ソフトが使えないのは致命的

特に理系・芸術系の学生にとっては、専用ソフトが使えるかどうかが重要になります。
CAD、MATLAB、R、Visual Studio などは iPad非対応です。
AdobeのPhotoshop・Illustratorなどは、iPad版では機能制限があります。
プログラミング全般は、基本的にPC環境が必須です。
また、学部によっては、大学で配布される課題ファイルそのものがPC前提というケースもあるので、ipadのみというのには限界があります。
じゃあ、文系ならiPadだけでもいいの?

文系の学部であっても、やはり長文レポートの作成や、Officeソフトでの提出が基本です。
iPadに外付けキーボードを付けて代用もできますが、操作の細かさや作業効率でいうと、やはりノートパソコンに軍配が上がります。
「大丈夫」ではなく、「なんとかなるけど毎回面倒くさい」というのが実情です。
結論:iPadはあくまで“補助ツール”

iPadは、持ち歩き用のメモ帳や資料閲覧端末としては非常に優秀です。
しかし、大学生活のメイン端末として使うには、機能・操作性・自由度のすべてが足りません。
iPadだけで乗り切ろうとすると、あとから「やっぱりパソコン買えばよかった…」となるパターンが非常に多いです。
「パソコンを買わずに済ませたい」という気持ちはわかりますが、iPadだけで快適な大学生活を送るのは、現実的ではありません。
最初からパソコンを用意しておくことで、レポート・課題で安心できます。また、就職を見据えた場合、ほとんどの企業はWindowsのパソコンを利用です。就活の事まで視野に入れるなら、今のうちからWindowsパソコンを「仕事として使う事」(提出書類の作り方などを学ぶという行為)を覚えておいた方が良いかもしれません。
ぜひ、自分の将来のためにも「パソコンは必要な学用品」と考えて準備しましょう。
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