「フィッシング詐欺のメールってどんなもの?」

回答「本物そっくりの偽メールです。」

「Amazonからメールが来たと思ってログインしたら、偽サイトだった」
「銀行からの警告メールに従ったらカード情報を盗まれた」
そんな被害がいま、身近に起きています。

これらの手口は、フィッシング詐欺と呼ばれるものです。
この記事では、実際にどういった内容のメールが届き、どのように見抜けばよいのか、万が一クリックしてしまったらどうすべきかを解説します。

フィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺とは、Amazon・楽天・各種銀行・携帯キャリア・有料オンラインサービスなどの実在するサービスになりすまし、偽のメールを送ってくる詐欺の一種です。
メールの中には本物そっくりのリンクがあり、そこから偽のログイン画面に誘導して、ID・パスワード・クレジットカード番号などを盗み取ります。
フィッシングメールには共通したパターンがあります。

よくある件名の例

  • 【重要】アカウントがロックされています
  • お支払い方法に問題があります
  • セキュリティ上の理由により、アカウントを一時停止しました
  • ご本人確認のお願い

よくある本文の内容

  • 「〇〇のアカウントで不審なアクセスを検出しました」
  • 「支払いに失敗したため、アカウントが利用停止されます」
  • 「下記リンクから24時間以内にご確認ください」

特に、「今すぐ対応しないと大変なことになる」とユーザーを焦らせる内容が多いのが特徴です。

フィッシングメールの見分け方 5つのポイント

1. 差出人のメールアドレスがおかしい
一見「support@amazon.co.jp」のように見えても、よく見ると「support@amaz0n-help.com」など、微妙に違うことがあります。また、簡単に見分けられるものだと「support@amazon-support.cn」(最後が.cnのドメイン)と、中国のドメインから送られてくるものがあります。

2. 日本語が不自然
こちらも比較的詐欺メールと気が付きやすいです。変な敬語や言い回し・誤字脱字・全体的に機械翻訳っぽい文体のぶんしょうになってることがよくあります。
一例で、受信者の事を「貴様」と呼んでくることがあります。(多分自動翻訳で「貴と様」で丁寧と思ってるのでしょう)

3. リンクのURLが公式でない
「こちらからログイン」のリンク先が、「https://amazon.co.jp」ではなく、「http://amz-login-alert.com」のような偽ドメインになっていることがあります。
ただし、こちらは少々見分けがつきづらいことが多く、本文記載の文字列は「https://amazon.co.jp」になっているけれどそのリンク先は「http://amz-login-alert.com」のような偽ドメインになっていることがあります。

4. 添付ファイルに注意
請求書を装ったPDFやZIPファイルが添付される例もよく見かけます。
これらのファイルは開くとウイルスに感染する可能性があるので閲覧には注意が必要です。

5. 不自然に急かしてくる
「24時間以内に対応しないとアカウントを停止します」や「今すぐ確認してください」など、冷静な判断をさせない内容が多いです。正規のサービスの場合、そのような短期間でサービスが停止されることはほとんどないのでほとんどの場合詐欺メールだと気が付きます。

もしクリックしてしまったら?

クリックしただけでは、実害がないことが多いです。もしクリックして開いたページに「ウイルスに感染しました。直ちにここに電話をしてください」の警告が出ても、それは嘘なのでそのままブラウザを解きてしまえば大丈夫です。

万が一情報を入力してしまった場合は、大事な個人情報が勝手に利用される可能性があるのですぐに対処が必要です。

● ログイン情報を入力してしまった時は…

「あなたの情報を照合するためログインしてください」などと書かれていてパスワードなどのログイン情報を記入・送信してしまった場合は、パスワードを即変更してください。
また、同じパスワードを他サービスでも使っている場合は、すべて変更をしてください。
ユーザーID(メールアドレス)とパスワードは使いまわしてる方が多いです。詐欺グループもそれを知っているので、同じIDとパスワードを使って各サービスに総当たりでログインしようとします。
最悪、パスワードなどログイン情報を書き換えられて二度とログインが出来なくなってしまう事もあります。

● クレジットカード情報を入力してしまった時は…

カード会社にすぐに連絡して、利用停止・再発行の手続きをしてください。ほとんどのカード会社は24時間サポートをしてるので、即連絡することが可能です。

● 添付ファイルを開いてしまった時は…

すぐにパソコンを再起動し、オフライン(LANケーブルを抜く・wi-fiを停止する)にしてください。
パソコンを再起動することで、ウイルスなどの動きを一旦停止することが出来ます。オフラインにすることで、外部に個人データを送信しなくなります。

その後、セキュリティソフトでフルスキャンを実行してください。
ただ、この方法でも攻撃のすべてを防ぐ事は出来ません。不正な添付ファイルを開いた瞬間パソコンの中のファイルを削除したり書き換えてしまうウイルスがあり、これで書き換えられてしまったファイルは復帰がかなり困難です。 不審な挙動を見つけたらそれ以上パソコンを動作させず、ウイルス除去・データ保持などを専門家に相談してください。

被害にあわないためにはどんな対策をしたらいい?

文章が変・内容が怪しい等のメールはまず疑いましょう
リンクは記載のリンク先がおかしくないか・クリック先URLがおかしくないかをしっかりチェックしましょう。
各サービスから通知が来てる場合、メールのリンクを開くのではなくブラウザから検索して公式ページに移動・ログインするか、公式アプリで直接確認しましょう。
パスワードは定期的に変更し、使い回さないようにしましょう。
セキュリティソフトは必ず導入しておくのを忘れずに!

まとめ

フィッシング詐欺メールは、「本物そっくりで焦らせてくる」のが特徴です。
少しでも「怪しい」と感じたら、リンクはクリックせず、まずは落ち着いて公式ページやアプリで確認することを心がけましょう。
メールの差出人や文面、リンク先URLをよく見るクセをつけるだけで、被害を防げることも多いです。
知らないと被害にあいやすいフィッシング詐欺。でも、知っていれば、防ぐことはできます!!

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