「BTOパソコンが自作でパーツ集めるより安いのはなぜ?」

回答「色々とコストを削減してたり安いパーツを使ってたりするから」

BTO(Build To Order)パソコンが、自作でパーツを個別に購入して組み立てるよりも安くなることがあるのは、主に以下の理由からです。

  1. 大量仕入れによるコスト削減
    BTOメーカーは、パーツをメーカーや卸から大量に仕入れるため、1個あたりの単価が安くなります。個人でパーツを購入する時は、販売店舗の中間マージンがどうしても含まれるので、高額になってしまいます。
  2. 独自ブランドやOEMパーツの使用
    BTOでは、ノーブランドやOEM(相手先ブランド製造)のパーツが使われることがよくあります。たとえば、電源やケース、マザーボードなどは、信頼性はあっても市販されていない型番が使われ、コストが抑えらる事があります。
  3. 在庫最適化によるコスト効率
    BTOメーカーは在庫管理のノウハウがあるため、売れ筋構成を中心に大量生産して組み立ての手間やコストを抑えています。また、一般的には倉庫に保管されるので、販売店舗のような電飾は不要で、コストをかけず保管することも可能です。
  4. 価格競争と利益の薄利多売
    市場で競争が激しいため、BTOメーカーは利益率を極端に抑えて価格を魅力的に見せる戦略をとることがあります。特にエントリーモデルでは、広告費やブランド力のために赤字スレスレで販売していることも。

安価なBTOにも注意点はある

「BTOパソコンの方が安価と言うなら自作を選択する理由は一切ないじゃないか!」という声もあるかもしれないです。
当然、BTOパソコンにも少々の注意点は存在します。

  • パーツの詳細が非公開な場合がある(型番やメーカー不明)
  • ケース形状などによって拡張性やカスタマイズ性に制限があることも
  • 電源やケースなどにコストカットの傾向が強い
  • 自作に比べるとパーツ交換や将来のアップグレードが面倒

などですね。
これらを不満と感じないならBTOパソコンで何も問題は無いです!

安価なパーツを使えばBTOより安く組み立ても出来るけど…

自分でパーツを選択できるクラスの人からすると「自作の方が絶対安くパソコンを作れる!!」と言われるかもしれません。
そしてこれも正しい答えです。
たしかに、特売品をうまく組み合わせたり、中古パーツを活用したりすれば、自作でBTOより安く済ませることもできます。
ただし、それは「同じスペックでも、もっと安いメーカーのパーツを選んだ場合」や「性能は少し妥協して価格を優先した場合」とか「手持ちパーツや中古品を使った場合」に限られるケースがほとんどです。
実際にBTOパソコンとまったく同じパーツ(ケース・電源・マザーボード・メモリなど全パーツ)で自作しようとすると、個人で買うパーツは単価が高くなりやすく、結果的に割高になることが多いです。
BTOメーカーは大量仕入れの恩恵を受けているため、同じ構成でも価格面で太刀打ちできないことがあります。
また、特価品を探す作業も無料で出来るわけではないです。時間はかかるし調べるのに少額とは言え電気代や通信費もかかりますし、購入するために遠方へ向かうなら交通費だってかかり、それらはパーツ代に上乗せされてしまいます。

そのため、「自作の方が安い!」というのは、使うパーツのグレードや選び方によって成立する話であって、必ずしもBTOより自作の方が得というわけではありません。

また、自作にはトラブル対応や相性問題など、ある程度の知識と時間も求められます。
価格だけでなく、手間やサポートの有無も含めて、自分に合った方法を選ぶことが大切ですね!

Visited 2 times, 1 visit(s) today