回答「サイバー攻撃の格好の標的になります!」

パソコンのサポート期間が切れたと言われても、本体は問題なく動いてるしもったいないからこのまま使いたいと思ってる方は多いかと思います。
しかしサポートが終了したOSを使い続けるのは大きなリスクを伴い、実はとっても危険なんです。
サポート終了での3大リスク

細かいリスクは色々とあるのですが、わかりやすく大きく危険なものは以下の3つです。
- セキュリティ更新が止まる=脆弱性が放置される
マイクロソフトによるサポートが終了すると、新たに見つかった脆弱性(セキュリティホール)に対する修正パッチの提供が行われません。
そのため、悪意ある攻撃者にとっては「防御されていないOS」となり、狙い放題になります。 - ウイルス対策ソフトも徐々に非対応に
セキュリティソフトは新OSに合わせて開発が進みます。サポート終了したOSでは最新版のセキュリティソフトがインストールできなくなる、もしくは機能制限された旧バージョンしか使えない状態になります。 - 周辺機器やソフトが使えなくなる
OSが古いままだと、新しいプリンタやスキャナなどのドライバが対応していないため、使えなくなっていきます。また、主要ソフト(Google ChromeやOfficeなど)も、ある時点でサポートを打ち切る傾向があります。
でも普通に使えてるけど?

確かに、サポートが終了したWindowsでも、起動してアプリも動くし、ネットもつながる。
そういう状態を見て「一般の人がいきなり攻撃される事も無いだろうし今のところ問題ないから大丈夫」と考える方は少なくありません。
ですが、本当に怖いのは「目に見えない被害」です。
ウイルス感染や不正アクセスの中には、
- 「ファイルが勝手に消された」
- 「保存していた文章が改ざんされている」
といったすぐ気づけるものもありますが、最近増えているのは、もっと発見が難しいタイプの攻撃です。
たとえば、
- 自分のパソコンが知らぬ間に踏み台にされて、他人への攻撃に使われている
- キーボードの入力を盗まれ、IDやパスワードが外部に送信されている
- 保存していたファイルが暗号化され、身代金を要求されるランサムウェアが潜伏している
といったケースでは、しばらく気づけないまま使い続けてしまうことがよくあります。
特に、「踏み台にされて、他人への攻撃に使われている」場合、自分は平気でもそのパソコンを経由して取引先や家族にウイルスをばらまいてしまったり、個人情報を盗まれたりするケースもあり、「自己責任」で済まされず、加害者側にされてしまう危険もあるのです。
じゃあどうしたらいいの?

サポートが終了したOSは、まるで「玄関の鍵が壊れた家」に住んでいるようなものです。トラブルが起きてからでは遅いです。
最善の方法は最新のOSに乗り換えることです。場合によってはパソコン本体ごと買い替えが必要かもしれませんが、上述の通り「自分が加害者になる」よりは安いものです。
企業などでシステム変更の準備が間に合わないなら有料のサポート延長サービスを受けることも検討してみてください。
また、個人利用で予算を準備することが難しく、インターネット閲覧が主な利用方法なら軽量で無料の「LinuxOS」に乗り換えるというのも検討してみてください。
「今のところ問題がないから」「自己流の対策で大丈夫」と油断していると、ある日突然、大切なデータや信頼を失う結果になるかもしれません。
OSの移動はすぐに簡単に出来ないことが多いです。早いうちから安全な環境へ移行する準備を進めましょう!!
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