回答「スペックが足りていれば問題は無いですが…」

こちらは、保護者の方に向けた記事です。入学予定のご本人さんが閲覧されているなら、この記事を保護者の方に見せてください。
お子さまの進学が決まり、学校から「パソコンを用意してください」と案内が届くと、「普通に新品を購入すると高額で余裕もないし、今ある中古のパソコンで済ませられないかな?」などとお考えになる保護者の方もいらっしゃると思います。確かに、中古パソコンは価格が手頃で魅力的に見えるかもしれません。ですが、いくつか気をつけたいポイントがあります。
まずは、学校が指定する「必要スペック」を確認しましょう

多くの学校では、授業で使用するために「このぐらいの性能のパソコンをご用意ください」といったガイドライン(スペック表)を配布しています。これは、授業に使うソフトやオンラインツールが問題なく動作することを前提とした性能基準です。
たとえば、
- OSは「Windows 11」または「macOSの最新バージョン」
- メモリ(作業スペース)は「8GB以上」
- 保存用のストレージは「SSD 256GB以上」
- バッテリー稼働時間「5時間以上」
といった内容が記載されていることが多いです。
また、この基準に掲載されていませんが、本体重量も気にする必要があります。
学校までの移動が交通機関+徒歩の場合、重たいパソコンはかなりの負担になってしまいます。
バッテリー容量と相談にはなりますが、可能なら軽いパソコンを選んであげるべきでしょう。
スペック不足だと「授業についていけない」可能性も
中古パソコンでも、この必要スペックを満たしていれば基本的には使用可能です。ただし、古いパソコンではスペックが足りないことがよくあります。スペックが不足していると、以下のような支障が出ることがあります:

- Zoomなどのビデオ会議が途中で止まる、音声が途切れる
- 授業で使うアプリ(Office、Adobe系、プログラミング環境など)が起動しない・動作が極端に遅い
- オンライン試験や提出システムが対応していない・不安定でエラーが起きやすい
こうした問題が起きると、授業に集中できず、結果的に学習に支障をきたしてしまいます。
中古パソコンは「サポート体制」にも注意が必要です

中古パソコンは、メーカー保証が切れていたり、故障時のサポートが受けられないことがあります。特に入学直後は、まだパソコンの操作に不慣れなお子さんも多く、トラブル対応が難しいケースも。
「電源が入らなくなった」「学校のソフトがインストールできない」「必要なソフトが急に動作しなくなった」といったトラブルが起きたとき、すぐに相談できる相手がいないのは大きな不安材料です。
新品でも「価格が手頃」なモデルが増えています

一方、最近では7万円台〜10万円台でも、学校指定のスペックを満たす新品パソコンが購入できる場合もあります。学生向けの割引モデルや、期間限定のキャンペーンなどを活用すれば、コストを抑えつつ安心の1台を用意することも可能です。
新品であれば、メーカー保証やサポート窓口も利用でき、学校でのトラブル時にも安心して対応できます。
まとめ:中古も選択肢にはなりますが、「安心して使えるか」が重要です!!

中古パソコンでも、スペックが十分で問題なく使えるものもあります。ただし、
- スペックが授業に対応しているか
- 故障やトラブル時にサポートが迅速に受けられるか
この2点は、お子さんが快適に学習を進めるうえで非常に重要なポイントです。結果として、少し予算を上乗せしてでも新品を選ぶほうが「安心」「安全」に使えるケースが多いということを、ぜひご検討材料にしていただければと思います。